
自毛で作る医療用オーダーメイドかつら
大事にしてきた自毛ですから、薬の副作用で抜けてしまってそのままゴミ箱行きは切ない、とは思いませんか?抗がん剤の治療が始まる前に、長い髪をカットして、その髪でウィッグを作ることができます。
自分の髪で作成するととてもなじみが良いです。もちろん自分の目が一番厳しいのですが、自分の髪で作成していると違和感を感じにくいです。さらにオーダーですので、頭の型どりをして作成しますので、既製品のウィッグに比べて内側のネット部分のアールがピッタリ合って、被り心地もいいはずです。
ただし、条件があります。以下の条件を理解していただける方のみ作成します。
- カットした髪の長さが20㎝以上あること。
- カットした髪のみでは、医療用の全かつらが髪の量が不足です。なので、お客様の自毛に似た、工場の髪を足すことを了解していただく。おそらく自毛は全かつらの1/3くらいです。不足分の半分以上は、工場の髪になります。部分かつらでいい場合は2/3くらいは自分の髪で、少し不足する分は、工場の似た髪を使って作成します。髪を足しても追加金は発生しません。
- 納期は、現在2ヶ月以上かかります。サロンへ髪を切りに来ていただき、頭の型どりをさせていただきました日から2ヶ月程度(さらにコロナで輸送が遅くなる場合もあります)かかります。完成まで待っていただく間に、抗がん剤治療が始まると、2週間くらいで脱毛してきますから、オーダーした医療用かつらは、間に合わないことになるかもしれません。ですので、代わりに医療用かつらのセミオーダー品MQ600を購入してください。注文日にカットしてお持ち帰りできます。
つまり、2個買いになるわけです。自分の髪で作ったオーダーメイド品とセミオーダー品のMQ600と。なので、そういう特別なご事情に拝して、特別割引価格を準備しています。
- 自毛で作るオーダーメイド医療用かつら 1個・・・220,000円(税込)
- セミオーダー医療用かつらMQ600 1個・・・・165,000円(税込)
- 自毛で作るオーダーメイド医療用かつら1個+セミオーダー医療用かつらMQ600 1個・・・374,000円(税込)
自毛で作るヘアピース
または、治療後自毛が生えてきたときに、完全に元通りのきれいな髪質の髪が生えてくるとは、限らないのです。そんな時に役に立つ部分的なウィッグの「自毛で作成するヘアピース」を作成しておくとさらに安心です。
病気になる前の自分の髪が、病後の薄毛・くせ毛・白髪を隠して、若々しく元気な感じに戻れるのです。
作っておいて、使わずにすむようであれば、きれいなまま、乾燥材と一緒に湿気のない場所に保管しておけば、何十年後の自分のために若いころの髪で作ったヘアピースが、本当に役に立ちます。髪は何千年も前のピラミッドの中のミイラからもそのまま出てくるように劣化がほとんどないのです。
実際に、このHPを書いている私の母が20代で自分の髪で作ったシニヨン(小さなウィッグ)は、生きておれば、90歳近くなりますが、なんともなっておらず、新品のようなまま残っております。
追加料金は全くないの?
2個かつらをお持ちだと、便利なことがあります。
夏の暑い日に、大汗をかいて内側が蒸れてきたら、乾燥しているもう一つのウィッグに変えることができます。快適に過ごせます。蒸れたかつらは、ウィッグ台にのせて乾燥させておきます。これは、実は結構大切なことです。一時的な脱毛ではなく、いつもかつらを長年使用しているヘビーユーザーは、皆さんやっていることなんです。
人毛のウィッグなので、大切に取り扱っていただければ、治療中からその後自髪が生えそろうまで充分被っていただける長持ちする製品ですが、もしもの時には、2個あるとスペアがあることになります。修理に出している間に被るものがないということにはならなくて済みます。
もちろん2個を代わる代わる交代で使った場合、1個をずっと使った場合に比べて、ウィッグの寿命は倍近くになります。抗がん剤治療が長引いても途中でもう一個購入しなくてもよい計算になります。
2個あれば、ヘアスタイルをON用OFF用に準備して、仕事用のきちんとした印象のものと、休日用のおしゃれを楽しむ用のヘアスタイルと2つに分けることも可能です。
また、美容室に行った直後の短めスタイルと美容室に行って1~2か月後の1センチ長いスタイルのウィッグを作っておいて、見た目1か月おきに短い長いを繰り返し使っているような自然さを演出している人もいます。このように2個はとてもオススメです。
かつらのもしも、ってなんですか?
と思われるかもしれませんが、実は結構やってしまう、失敗があります。お風呂に入るときに、服を脱ぎ、さらにウィッグも外して洗濯かごに入れた。その上にタオルなんかをポイッと被せた。後でかつらを抜き取るつもりだったが、忘れてそのまま洗濯機に入れて洗濯物と一緒に洗ってしまった。もしくは家族が知らずに洗濯した。髪が絡みついて本当にぐしゃぐしゃです。こうなると修理もできません。
これ以外にあったのは、何かの袋に入れていたが、家族がかつらと知らずに処分してしまった。自分で髪染めをしようとして、失敗。髪の毛が薬品でボロボロになってしまった。何かに引っ掛けてネットを大きく破ってしまった・・・など。
年1くらいでお客様から1個しかウィッグなくて、明日仕事に行けません。学校にいけません。というお電話がかかってきます。明日までにサロンでもう一個急遽調達できたという人は、まれです。今日は、サロンが休日・もしくは予約でいっぱいで対応不可。サロンの中にはサイズが欠品していることもあり、2日待って本部から送ってくるのをカットして納品などしなくてはいけません。こういった不測の事態も2個あれば安心です。
さらに、抗がん剤の副作用で一時的に脱毛しても治療が完了すれば、3ヶ月程度すると髪が生えてくる人が多いでしょうが、その中には、2割~3割の割合で、その後の生えてきた髪に問題がある場合があり、そのままかつら生活が続いている方も残念ながらいらっしゃいます。長引けは、どうしても2個目3個目は必ず必要になります。
かつらの保管について
さらに人毛のかつらは、髪自体は使わなかった場合、何十年も保管することは可能です。ある程度使ったとしても、保管時にシャンプーして、しっかり乾燥させていれば、結構長い期間保管しても大丈夫です。長期保管で痛むのは、テープを貼る部分の額から耳上のウレタン部分と耳下のゴム部分のみです。これは、修理に出していただければ、簡単に新品同様になります。ついでに艶がなくっている髪もコーティングで新品のような艶を出すこともできます。
なので、抗がん剤治療が終わった後、使わなくなったかつらは、お年を召した時に自分用にもう一度活躍することもあります。おばあちゃんになって使うときにはお顔立ちに合うようにヘアスタイルをカットやパーマで変化させることも人毛なのでできます。捨てずにとっておきましょう。
医療用オーダーメイドウィッグ作成の流れ
女性用フルオーダーメイドウィッグのご契約時(型取り時)には、申込金15,000円(現金)が必要となります。
≫型取り、契約後に1週間以内にキャンセルされた場合には申込金をキャンセル料として充当いたします。申込金の15000円の返金はできません。
※セミオーダーウィッグのMQ600を同時に購入される場合は、申込金が別途、25,000円(現金)が必要です。その日にお好みのスタイルにカットしてお持ち帰りできます。※MQ600はカットしてお持ち帰りいただいていますので、返品交換はできません。返金キャンセルもできません。
サロンのご予約
サロンで相談
【使用中のウィッグ】
その際、ご使用中のウィッグを持ってきていただければ、ご要望が具体的に伝わりやすいので是非ご持参ください。≫ご相談のみの場合は無料です。その後しつこい勧誘はいたしませんので、ご安心ください。
ご注文と型どり
【頭の型どり】
次に頭の型取りをします。これは女性用ウィッグ(かつら)のベースになる重要な部分です。もちろんスタッフがお客様に最適な大きさやラインで型どりしますが、お客様のご要望がそれと違う場合、その場でしっかり美容師に伝えてください。出来上がってきてからではウィッグのベースの修正はできません。
【自毛のカット】あなたの髪を20㎝以上カットしてウィッグの型と一緒に工場へ送ります。自毛のカットは別料金になります。自毛のカット後のスタイルは当日サロンでご希望をお伝えください。当日サロンで現金でお支払いください。
【お使いのウィッグ】もしも預かれる愛用のウィッグがあれば工場はそれを参考にして作れるのでありがたいです。
残金のお支払い
ウィッグ製作と納期
部分かつらは約45日後・全かつら約60日前後で製品が工場から到着します。この段階ではまだカットをしていない未完成品です。これに命を吹き込むのがナチュラルサロンのヘアスタイリスト達です。
≫年末年始やゴールデンウイーク、工場の旧正月など長期のお休みが続くと、その分制作に時間がかかり納期は延びます。また手作りの手工芸品のため、万一の製作ミスによる再製作の場合は納期が1ヶ月程度延びる場合があります。
ウィッグお渡し
サロンに再度ご来店いただき、自毛が植えられたオーダーウィッグ(かつら)のヘアスタイルなどをヘアスタイリストと確認・相談しながら完成させていきます。もちろんオーダーウィッグは当日にお持ち帰りいただけます。
※ウィッグに毛染めやパーマ、地毛のカットをご希望される場合は、別途料金がかかります。費用はナチュラルサロンに直接お支払いください。