医療用ウィッグかつら ナチュラル(株)

男性用・女性用・お子様用の多種類の医療向けかつらを全国60店舗で販売・通販

治療中・治療後の自毛のケアとウィッグ卒業の方法

サロン来店予約 お問合せ・資料請求 全国のナチュラルサロン紹介
治療中・治療後の自毛のケアとウィッグ卒業の方法

抗がん剤の治療が始まったら

抗がん剤治療で髪が抜けると言っても、人によってまた投薬の種類や期間・量によって全部抜けてしまう人、部分的な脱毛でおしまいになる人・ほとんど影響なかった人まで、さまざまのようです。

自分はどのタイプになるのかは、担当の主治医の先生にお尋ねください。ただし、年齢や体質も関係してくるので、先生の予測もだいたいと思って過ごしましょう。そこで一喜一憂すると期待と現実が違った時にショックを受ける人も少なからずいます。

脱毛が始まるということは、抗がん剤が効いている証拠だと思って、今は現実を受け入れる心で生活すると辛さも少しは乗り越えられるのではないのでしょうか?

髪が脱毛中は、体調も優れない時期でもありますので、許される範囲で自分に甘く生活してみましょう。きついときは周囲の人や家族に甘えてみれば、愛情を感じられるし、癒されます。感謝の気持ちも沸いてきます。

脱毛中の頭皮のお手入れ

脱毛中は、お風呂で軽く頭皮をオイルマッサージしておくといいでしょう。

マッサージをすることで、頭皮の血行が良くなり、毛穴のゆるみやゆがみを元にもどすことが少しでもできれば、生えてくる髪がストレートのきれいな髪になるはずです。毛穴の形で髪の癖が決まってくるのです。丸いきれいな毛穴にするには頭皮のハリが一番大切です。頭皮のゆるみが原因で毛穴の形がしずく型に間延びしてくると生えてくる髪がくせ毛になるのです。

気にしすぎてマッサージを長時間や回数を頻繁にすることは、反対に良くないです。あくまでも指の腹でやさしく数分で構いません。指がすべるようにお顔用のオイルかお顔用のクリームの緩いものを選んで使いましょう。髪が残っているときは、引っ張らないようにしましょう。

マッサージに使ったオイルやクリームは石鹸で落としておきましょう。ボディーソープや石油系シャンプーよりは、無添加のせっけんシャンプーが一番頭皮にいいでしょう。髪が残っている場合は、最後に酸性リンスを髪に使っておきましょう。しっかりすすいでください。

心配でAGAの男性やお年寄りが使う脱毛症用の育毛剤などは、使わないほうがいいでしょう。抜けた原因そのものが違いますし、育毛剤の何かの成分にアレルギーを起こすこともあります。なにもつけないで、素のままが一番ストレスのない頭皮になります。焦らず、時を待ちましょう。

医療用帽子

頭皮のケアは、普段は医療用帽子を被って過ごしましょう。オーガニックコットンでできた頭皮に優しいふわふわした生地で頭皮をカバーしておきます。寝る時もできれば被ったままでいましょう。残っている大事な髪やこれから生えてくる髪を守ることもできます。

医療用帽子(がん帽子)のお求めはこちら

お出かけの時はウィッグ

できれば、抗がん剤の治療が始まる前にウィッグを購入しておきましょう。治療が始まると体調がすぐれず、お店に出かけることもおっくうになります。人によっては、外出が難しい人もいます。

家の中や病院入院中は、上記の医療用帽子を被ってすごし、お出かけの時は、ウィッグを被って過ごしましょう。

医療用ウィッグの詳細はこちら

ウィッグの下に、汗を吸って蒸れを防止する、アンダーコットンキャップ(かつらの下具のようなもの)を使うと髪がなくてウィッグがズレやすくなるのを防止してくれます。両面テープを使わなくてもアンダーコットンキャップが滑り止めの役割も果たしてくれます。

オーガニックコットンの医療用アンダーコットンキャップのお求めはこちら

抗がん剤治療後に生えてきた自毛の特徴

抗癌剤で脱毛後、最後の治療が終了して3ヶ月~くらいで産毛のような髪が生えてきます。

1:かなりの確率でくせ毛になる

最初に生えてきたばかりの頃は、ほとんどの人でくせ毛になります。元々ストレートの方でもくせ毛になり、元々クセ毛の方はさらに強いくせ毛になって生えてきます。

しかしこの抗がん剤治療後に生えてきたくせ毛は一時的なことが多いです。だいたいは半年〜1年くらいで徐々にくせは弱くなっていきます。抗がん剤の効き目が薄れて次第に元気になっていくわけですから、徐々に太く元気な髪が生えてくるようになります。

ただ、毛先の強く生えてきたクセの部分は、カットするかストレートパーマあるいは縮毛矯正をかけない限りずっとクセの状態が続きます。抗がん剤治療で生え変わった自毛の毛先は先細でダメージを受けやすいので、ストレートパーマや縮毛矯正は細心の注意が必要です。ヘアカラーもしばらくは我慢しましょう。

高齢者の抗がん剤治療後の髪の回復は、多くの人が元通りにならなかったと言われます。癖がかなり強く出たり、頭頂部と前髪つむじ回りが生えてこなかったとか、薄くなったとかおっしゃる人が多いと思います。

2:前髪と頭頂部の髪が伸びづらくなる

抗がん剤治療後は、人によっては前髪、頭頂部、つむじあたりの毛が伸びづらく、側頭部(サイド)や襟足付近の毛が伸びやすくなります。もともと毛量が少なく、細くて柔らかい人は特にその傾向にあります。

抗がん剤治療後に髪を伸ばしていくのに、スタイル的には前髪やトップの毛が早く伸びてほしいとこなのですが、そこがなかなか伸びないので、逆にそこ以外のネープ(襟足)やサイド(側頭部)をカットしてあげるとバランスが良くなります。

頭頂部前髪の毛量が少ないときは、今まで使っていた全かつら(医療用ウィッグ)を脱いで、部分的にカバーする部分かつらか薄毛の範囲が少ない場合は、ヘアピースを利用すると、一気に軽くなった気持ちがします。

ヘアピース TP200BR

ヘアピースの詳細はこちら

3:髪が細くなる

通常でも抜けた毛穴から生えてくる髪は先細になって生えてくるのですが、髪全体の数%でしかも他の髪があるため、毛先が細いのを意識することはあまりありません。しかし抗がん剤治療等でいっぺんに抜けた場合、髪のほぼ全てが先細の状態になるため、特に生え始めは細くて毛量が少なく感じると思います。

また毛先以外も全体的に細く柔らかくなったという人も年齢が高くなればなるほど多くなります。この先細の毛先は、人によってはカラーやストレートパーマ等の薬剤でダメージを受けやすいので、施術には注意が必要です。

5:白髪が増える

脱毛前に白髪染めをされてたため、どのくらいの白髪の量だったか分からないということもあると思いますが、どちらかといえば以前より白髪が増えたという声をよく耳にします。生えてきた白髪を抜くことだけは絶対NGです。白髪が黒髪に戻ることはまずありません。せっかく生えてきた髪ですから抜かないでください。抜くと毛母細胞にダメージが出て、そこからは一生髪が生えてこなくなります。

治療終了後1年以上たって髪の量も充分になり体調も万全になったら、ヘアカラーを行ってもいいでしょう。それまでは我慢するかウィッグでカバーするかで時間を稼ぎましょう。ヘアカラーはがんの患者様には、良くない成分がいっぱい入っています。使わないほうがいいでしょう。どうしてもカラーが施術したい場合は、ヘナ・ヘアマニキュアをおススメです。しかも頭皮に使いないように施術してもらってください、根元1㎝以上あけて、薬剤を塗ってもらいましょう。

白髪多めの人にもちょうどいい白髪が多めのヘアピースも素敵です。

TP100 人毛白髪50%

医療用かつらを脱いで自毛デビューをするために

1:抗がん剤治療後のウィッグ卒業のタイミング

自毛が生えそろってウィッグを卒業して、自毛デビューする時期がどこかのタイミングで来ると思いますが、いつがベストというのは、ありません。

ベリーショートで外す方もいれば、ロングになるまで伸ばして外される方もいらっしゃいます。なので自分がもういいかなと思った時が医療用ウィッグ卒業のタイミングです。

ただそうはいっても、前髪が短かったり、つむじ部分が薄かったりくせが強かったりして、将来どんなことになるのか?などいろんな不安があると思います。

また抗がん剤治療後の自毛は、本当に個人差があり、いろんな状態があるので、お一人おひとりに合わせた施術が必要になってきます。

2:ウィッグ卒業時の施術が可能な目安の長さ

  • 男性の場合 自毛3センチ〜
    対処方法:カット、ストレートパーマ、緩いパーマ
  • 女性の場合 自毛10センチ〜
    対処方法:カット、ストレートパーマ、縮毛矯正、エクステ(増毛)、ヘアピース

3:抗がん剤治療後の自毛のカットの基本

先に延びてくる襟足やサイドを中心にカットしてバランスを取りましょう。頭頂部や前髪は基本的にカットせずに伸ばす。カットするにしても整える程度。そうすると短くてもバランス良く伸ばせるようになります。

何もしないまま2年そのまま伸ばすと、長いところ短いところ・癖が強いところとそうでもないところが混じって、その間ずーっとバランスの良くない状態で過ごすことになります。

かつらの下にある髪といえども、カットして整えながら伸ばすほうが、早く見た目がきれいに見えるようになります。それで、十分髪が増えたら、ウィッグを卒業してみましょう。

4:くせが強い髪はストレートパーマ・縮毛矯正

くせがひどいといつまでもヘアスタイルが決まりません。ウィッグ卒業には、毛量があってもヘアスタイルが気にならなくなるようになるまで脱げない人が多いのです。

くせが強い場合は、縮毛矯正をします。縮毛矯正用のパーマ液とヘアアイロンで伸ばしながらまっすぐにしていきます。これは、髪はかなり痛みますが、癖が強い人はこれに頼るしかないでしょう。

やや癖があり、ブローでは直せない場合は、ストレートパーマの施術がいいでしょう。ストレートパーマ液を使いへアイロンで伸ばさず、コームで伸ばす感じになります。なので、自然なうねりは残りますが、しないよりはお手入れが楽になると思います。

5:パーマ・カラーで自毛が痛んだら

バージンヘアに一度でもパーマ・カラーの薬剤をつけてしまうと、髪の表面のキューティクルの上に存在する18-MEA(18-メチルエイコサン酸)と呼ばれる毛髪特有の脂質成分で、毛髪に艶を与えたり絡まりを防いだりする役目の部分が、たった1度の処理で無くなってしまいます。これは時間がたっても二度と復活しません。

なので、その代わりとなる脂質成分を補ってあげないと、髪に艶がなくなりばさばさした感じで手触りも悪くなり、ヘアスタイルも決まらなくなります。なので、トリートメントがとても大切になります。

シャンプー後のトリートメントを軽くでいいので、必ずシャンプー後毎回軽くトリートメントをしておきます。髪の傷みを保護しましょう。

その際に注意があります。

トリートメント剤は地肌にとても良くないんです。トリートメント剤がシャンプー後のきれいになった頭皮になるべくつかないようにしましょう。

地肌は畑と同じです。良い作物を育てたかったら、畑がよくないといけませんね。それと同じで、せっかくきれいにシャンプーして何もついていない状況になっている、地肌の毛穴に、トリートメント剤の油で汚してしまうと、新しく伸びてくる髪にも、生えてくる髪にも良くないです。

地肌から5㎝くらいは、自分の出す最高のトリートメントで、髪が潤います。ので、そこから先の毛先にトリートメント剤をつけて流してください。流すときも、頭頂部からシャワーで流し、薄くなりがちな、頭頂部にはトリートメント剤が流れてつかないように気をつかいましょう。

6:ヘアカラーをどうしてもしたい場合

白髪が染まればいい人は、アルカリカラー、ヘナ、マニキュア全てOKです。アルカリカラーの場合はこげ茶くらいまでなら明るくできます。ヘナ、マニキュアは明るくなりません。

明るくしつつ白髪を染めたい人は、アルカリカラー。 ただしある程度以上明るくすると、白髪は染まって見えなくなります。ただ全体的に明るくなれば目立たなくなります。

これは、一般的な情報です。お客様の体調や髪の状態をみて判断してくれるベテランの美容師さんに相談しましょう。しかし、無理は禁物ですよ。

7:ヘアピースを使うほどではない薄毛の場合は増毛(エクステ)もOK

増毛というのは、自毛に人工毛を結んで量を増やす方法です。3ヶ月程度で結び目が上がってきますから、また根元に新しい人工毛を結びなおししないといけませんが、手軽にな上に、自毛と同化するので、つけているということを忘れて普通に生活できるのがいいのです。つむじ周辺だけとか、分け目周辺だけとか、ピンポイントで増やせます。

最近は髪の間にカラー増毛で赤や青などのきれいな色を入れて楽しむ若い人が増えました。

ナチュラル(株)の増毛エクステ レジューブについての詳細はこちら

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Send to LINE
0120-976-012